【Prologue】01.監督就任
バローAFC(Barrow Association Football Club)
1901年創設。イングランド北西部カンブリア州のアイルランド海に面するバロー=イン=ファーネス(Barrow-in-Furness)という町のクラブ。
かつて、バロー=イン=ファーネスは造船の街として栄え、日本海軍の戦艦「三笠」(1902年竣工)が建造された場所でもある。三笠は日露戦争で活躍、その名を世界に轟かせた。
日本は世界最強といわれたロシアを破り、有史以来、初めて有色民族が白人国家に勝利したという快挙を達成したのだった。
日本と繋がりのあるバロー=イン=ファーネスには、この戦艦の名前が付いたMIKASA STREETがある。
三笠が建造された1900年に名付けられたこの通りは、以来100年以上も名前を変えずに現存し続けている。
「日本人なのに、ここが『Mikasa』の街だってこと、知らなかったの?」
って言われそうなので、このクラブに決めました。
バローAFCは120年の歴史あるクラブだが、過去最高成績は1967-68シーズンに記録した3部リーグ8位。
1970-71シーズンに4部に降格、2年後の1972-73シーズンには5部へ降格してしまい、それ以降、5部や6部でシーズンを過ごす。
2015-16シーズンに5部に復帰すると、2020-21シーズンに1972-73シーズン以来48年ぶりにプロリーグであるEFL League Two(4部)に昇格。
昨シーズン(2020-21シーズン)は、ギリギリだったが、22位で見事残留を決めた。
(EFL League Twoは全24チームで、下位2チームが降格)
これから始まる2021-22シーズン。
今シーズンは51年ぶりの3部(EFL League One)昇格を目指す戦いが始まる。